情熱プロダクト開発

プロダクトマネージャー 兼 エンジニアリングマネージャー。プロダクト開発で、大切だと思っていることを書いていきます。

<サービス企画者向け>思考の枠の外し方

人間、自分の思考の癖やバイアスには気づきにくいもの。

売上予算、既存の組織、ステークホルダーへの説明コストなどの外的な制約(しがらみ)や、今までの経験からくる内的な思考のバイアスなど、様々な要因が複雑に絡み合い、思考が制約、歪められる。

企画者としては、バイアスや気付いていない制約に気づくためにチェックツールを持っておくべきだろう。

最近の企画でハッと気づいたことが多かったので、そこでの学びをまとめてみた。

 

◯◯◯って、一言でいうとなに?

◯◯◯のところに、自分が担当しているサービス名、プロダクト名を入れると、サービスの原点を確認できる。手元の課題に注力し近視眼的になっている時、複雑な問題を同時に扱っている時、サービスの本質からずれた企画を進めたりしてしまうことはよくある。そもそも俺たちって何者なんだっけ?何を目指していたんだろう?サービスの原点を改めて確認しなければいけない時に有効な質問だ。

 

プレスリリースから考える

企画担当者は当然、マーケティングフレームである3C, STP, 4Pなどの整合性は考えている。しかし、自社都合の制約など加味しすぎていて複雑でパッとしない、言っていることはわかるけどなんかボンヤリしているなど、ソリッドにまとめきれないことが多い。この方法、実はあのAmazonでもやっている手法で、"Working Backward"というデザイン手法。プレスリリースから考えれば、どうしてもターゲットに刺さるメッセージから考える必要があり、必然的にターゲットセグメント内のポジションや、訴求メッセージ、サービスビジョンが明確になる。詳しくは下記の参考リンクを。

Amazon流の開発術では、まずプレスリリースを作る | fladdict

news.mynavi.jp

もし、ど新規でサービスを作るとしたらどうする?

サービスのリニューアル時など、売上予算や組織がすでにあるなかで大規模に変えなければならない場合、投資家や現在の組織などのステークホルダーに対してかなり説明コストを払わなければならない。こういうケースにおいては既存の制約事項がある前提で企画を進めてしまっていることがよくある。この質問はそういう制約事項を抜きにして、理想のサービスにするためにどうするべきなのか?考えるきっかけを与えてくれる。